でしゃばりな見習い隊員

 4月になると1ヶ月間は「見習い」の腕章が付いた白衣が1着増える。

 採用されたばかりの職員が着るやつである。

 そんな4月のある日。午前2時、○○町のあるところから救急要請。

 仮眠中だったK隊長、起こされると、ねむけまなこで白衣に手を通し、

 2人の隊員とともに現場に向かい、患者を町内の病院へ。

 その時のことである。病院の処置室で、出迎えた医師にK隊長が患者の様子を話し始めたところ、

 なぜかその医師は不機嫌な顔になり無視するように話しをA隊員へ。

 そこでK隊長も、俺が隊長だってなもんで自分が答えようとする。

 すると、医師は眉間にシワを寄せて、またまた不機嫌な顔になってしまった。

 カチンときたK隊長。帰りの救急車の中でも、ブツブツと文句ばっかり。

 「なんだ、あの態度は。許さん!」 と腕組みをしたその時。 「あっ隊長。左腕に・・・・」とA隊員。

 なんと、隊長の左腕には、あの「見習い」の腕章がしっかりと付いていたのである。

 

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