仕事をしていても、頭の中は明日にせまった天皇賞のことばかり。そんな5月のある日のこと、 K君が机についていると、目の前の電話が鳴った。 「はい、○○消防署です。」 受話器をとったK君の耳に入ってきたのはT分署長の声だった。 「おい、競馬勝ちょうるか?」 いきなりな話に、なんで自分が競馬やっていることを知っているのだろう。 おかしいなあと思いながらもK君。 「いや、最近は勝っていないんですよ。」 と答えてしまった。 すると、今度は怒鳴り声で「競馬勝ちょうるか?」 とT分署長。 そう言われてもK君。(だから、勝っていないと言ってるのに。もう) と眉間にしわを寄せてしまった。 ところが次の瞬間、彼はどうしたことか、急に椅子から立ち上がるなり 「ち、ちょっと待ってください。替わります。」 と、あわてて電話を他人につないでしまった。 K君に何があったのか。あとで聞いてびっくり大笑い。なんとT分署長が言ったのは 「競馬勝ちょうるか。」ではなく、 「警防課長おるか。」だったのである。 このバカモーン!!
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